代表挨拶

Message from the president

創業以来60年、「縫製」を軸にその時々の国内産業の一端を担ってまいりました。時代は変遷し、お客様は企業様、個人様に限らずネットワークでつながり、世界全体に広がっております。趣味、志向は多岐にわたり、お客様の国、文化、民族、宗教もまた多岐にわたっております。変化のスピードは想像以上に早く、また変化の方向性も多様化しているなかで我々が社会に貢献し、かつ社員・関係者が皆幸せになるためには並大抵の努力では足りないでしょう。「縫製」にこだわる業態さえも見直す時代が来るかもしれません。

 

そのような中でも「信用」というキーワードはどのステージでも最重要項目として業務にあたっております。「法律」は犯すと「罰」を与えられますが「信用」は裏切っても明確な罰はありません。だからこそ何をおいても守るべきものなのです。二代目として会社を任されている以上は先人たちが築き上げた「信用」を毀損することなく、社員/関係者/お客様すべてに喜んでいただける会社づくりをすることが使命と考えております。

 

結果としてよりよい会社になり、後進にバトンタッチをすることができればこれ以上の幸せはございません。

かかわりのある全ての皆さまとともに、今後も発展していくべく精進してまいります。よろしくお願い申し上げます。

ナカシン株式会社 代表取締役 中曽根信

企業理念

Corporate philosophy

”信”をモットーに、皆様に喜ばれるモノづくりをいたします。

創業時エピソード

創業者、中曽根勇の創業時エピソードをご紹介します

中学卒業後集団就職で上京し、浅草の工房で修行したのちに20歳でたったひとりで独立。独立と言っても今でいう「一人親方」でした。当時は長屋の大家さんの物置をかりて一人で作業、ランドセル、鞄、手袋、革ジャンパーなどおよそ皮革縫製物はなんでも作りました。在庫をもつお金もなく、人を雇う余裕もないため「一つ作っては問屋さんに持ち込んで買ってもらい、そのお金で次の製品を作る材料を買う」といったサイクルで今とは比較にならないほどハードな環境でした。

当時は信用も何もないので、1社取引開始するのに2年以上ほぼ毎日通ったそうです。毎日、閉店後に銭湯に店主に無理を言い入れてもらった等。今の世代ではなかなか真似のできないエピソードがいろいろとあります。

昭和35年には「中曽根製作所」の看板を掲げるまでに

製作所の看板を掲げても、厳しい状況は変わらずでした。 当時は車を購入(当時は二輪車で営業、配達をしていた)するのにもローンを組むのが困難で、購入するには「親族以外の保証人」が必要だったそうです。しかしながら田舎から出て来た素性の知れない若者の保証人になる人などいるわけもなく途方に暮れていたところ付き合いのあった自動車整備工場の社長がなんと自宅を担保に入れて保証人になってくれたそうです。その時から「信用」をなによりも大事にしなければならないと心に決め、会社の基本思想に「信」を据えたとのこと。

社名の由来

「ナカシン」の「ナカ」は中曽根の「ナカ」であるのと同時に「中(ちゅう)」の意味もあります。余談ですが、当初「ダイシン(大信)」案もありましたが、「大」はその先がないので、いつまでも「中」で成長途上であるという意思を込めています。「シン」は生まれ故郷の「信州」と社是の「信」から。カタカナ表記で、どなたにも間違えずに読んで覚えていただけるように、との思いを込めています。

(2代目:現社長の中曽根信を略したものではございません。)